コンタクトレンズの選び方、注意点など
今回はコンタクトレンズ(以下CLと記載)についてです。
CLを使われている方のほとんどはハードCL、2week CL、1day CLのどれかだと思います。(あとは従来型CLとマンスウェア)
ハードCL
乾きにくく、水で洗うことができ、乱視矯正にも優れています。しかし、長年使用し続けるとかなりの確率で眼瞼下垂になります(ソフトCLでも眼瞼下垂になることがあります)。原因ははっきりしていませんが、瞬きにより、CLと瞼を挙げる筋肉との間に摩擦が生じ、筋肉が薄く伸ばされたり、収縮力を失うためとか、CLを外す際に瞼を引っ張るのが原因などと言われています。
*ハードCLからソフトCLに変える場合の注意点
1〜2週間で度数が変わることが多いです。ハードCLを常用されている場合、CLの形に角膜のカーブが矯正されるのですが、徐々に本来のカーブに戻るためにこのようなことが起こります。
また乱視の強い方ではハードCLの見え方に慣れてしまうとトーリックCL(乱視矯正用)を使っても見え方が物足りないかもしれません。
2 week CL
シリコーン ハイドロゲルのものを使われている方が多いと思います。
シリコーン ハイドロゲルとは?
低含水率でありながら、きわめて高い酸素透過性を実現する素材です。高い酸素透過性を実現できたことで、これまでコンタクトレンズで問題となってきた角膜の角膜内皮細胞の減少などを軽減する効果が期待されています。また、シリコーンハイドロゲル素材は含水率が低いため、レンズの装用中に目が乾燥しにくいのもメリットといえます。
alcon-contact.jp こちらより一部引用
シリコーン ハイドロゲルはいい素材なのですが、レンズが堅めなのと、アレルギー性結膜炎(なぜか左右差があることが多い)になる方がいます。
アレルギー性結膜炎はかゆい、充血する、メヤニが出る、痛い、うるうるする、コンタクトレンズが汚れやすい、ずれるなどの症状が出ます。
一度こうなると、2week CLは使いにくくなり、1dayに変更される方が多いです。
ケア用品は主に過酸化水素とMPS(マルチ・パーパース・ソリューション)があります。
過酸化水素はこすり洗い不要で消毒効果が高いですが、中和が必要なのでケア方法を誤ると角膜障害を生じます。
MPSは1本で洗浄、すすぎ、保存、消毒の全てに使えますが、こすり洗いをする必要があり、消毒効果も過酸化水素に比べると劣ります。
2week CLは1day CLより安価ですが、トラブルが多いです。
海、プール、温泉などにCLを装用したまま入る場合は汚染される可能性があるため、必ず1day CLを併用してください。
1day CL
価格が高くなりますが、きちんと使用方法を守れば、トラブルが少ないです。
現在の1day CLの装用感がイマイチな方には下記3種類がおすすめです。
まず私が使って一番良かったのは1DAY メニコンプレミオ
乾きにくく、装用感がよく、しかも取り出しやすいんです。
アキュビュー トゥルーアイは2week CLでメジャーなシリコーン ハイドロゲル素材を採用しています。価格は他よりも高めでトーリックレンズはありません。
アキュビュー オアシスも装用感がいいと聞くのですが、私にはわかりませんでした…
老眼が気になり始めたら、、、
老眼が気になる方は遠近両用CL、度数を弱める(遠くは見にくくなりますが、その分、近くを見るのが楽になります)、CL装用下で百均などの市販の老眼鏡を装用する、モノビジョン(効き目を遠くに合わせ、他眼の度数を弱める)などを試してみてください。
老眼鏡の度数は見る距離にもよりますし、個人差があるので試してみてよさそうなものを購入すればOKです。
瞳孔間距離には個人差があるので、市販の老眼鏡が合わない方は自分の目に合わせて作ることをお勧めします。