これから西洋絵画を学びたい方におすすめの本
今回はこれから西洋絵画を学びたい方におすすめの本、テレビ番組をご紹介します。
知っておきたいキーワード
ゴシック美術、ルネサンス、マニエリスム、バロック美術、ロココ美術、新古典主義、ロマン主義、写実主義、印象派など
西洋絵画の変遷
宗教画、王家や貴族の肖像画、歴史画から、風景画、庶民の生活などをテーマにした絵画、抽象画へ
以下のポイントも知っておいてください!
・ルターがドイツ語に訳すまで聖書はラテン語で書かれていたため、聖書を読める人は聖職者に限られた。そのため布教には宗教画が必要だった。
・カメラの登場により、見たものをそのまま描いても写真には敵わなくなってしまった。
・絵の具チューブの発明により、画家がアトリエではなく外に出て、スケッチするようになった。
まず西洋絵画を楽しむ上で不可欠なのがギリシャ神話と聖書の知識。
西洋絵画ではこれらをテーマにした絵が多いので下記の3冊を読んで学んでおくといいです。とっても読みやすいです。
これらの本でアトリビュート(伝説上・歴史上の人物または神話上の神と関連付けられた持ち物)や宗教画の決まり事(例えばマリア様の服は青と赤など)は押さえておいてください!
ギリシャ神話
この絵はギリシャ神話、聖書のこの場面だとわかるだけでも絵に親近感が湧きます。
原田マハさんの下記の4冊のアート小説がおススメです。
「ジヴェルニーの食卓」
「楽園のカンヴァス」
ルソーの名画に酷似した一枚の絵。そこに秘められた真実の究明に、二人の男女が挑む。興奮と感動の傑作アート・ミステリ。山本周五郎賞受賞。
「たゆたえども沈まず」
19世紀末、パリ。浮世絵を引っさげて世界に挑んだ画商の林忠正と助手の重吉。日本に憧れ、自分だけの表現を追い求めるゴッホと、孤高の画家たる兄を支えたテオ。四人の魂が共鳴したとき、あの傑作が生まれ落ちた。
「暗幕のゲルニカ」
ゲルニカを消したのは誰だ――? 衝撃の名画を巡る陰謀に、ピカソを愛する者たちが立ち向かう。現代と過去が交錯する怒濤のアートサスペンス。
全てフィクションですが、周知の事実はそのままなので、リアリティがあります。
おすすめのテレビ番組
「日曜美術館」
日曜 午前9時00分~ 午前9時45分
新しい展覧会が始まると特集してくれることが多いです。
「各局の特集番組」
以前のフェルメール展はフジテレビ開局60周年記念番組『史上初!10点の絵画が日本上陸 世紀の天才・フェルメールの罠~世界から狙われた名画の秘密~』で紹介されていました。
注目度の高い展覧会ではこのような特集が組まれることが多いです。
絵画と歴史を同時に学べる以下の本もおススメです。
まずは中野京子さんの著書です。
残酷な王と悲しみの王妃
メアリー・スチュアート、マルガリータ・テレサ、イワン雷帝の七人の妃、ゾフィア・ドロテア、アン・ブーリンについて書かれていますので、イギリス、スペイン、ロシアに興味のある方にぜひ。
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語
名画で読み解く ブルボン王朝12の物語
名画で読み解く イギリス王家12の物語
名画で読み解く ロマノフ家12の物語
以下は石井美樹子さんの著書です。
図説ヨーロッパの王妃
図説ヨーロッパ 宮廷の愛人たち
図説イギリスの王室
有名な絵が多数掲載されていて、飽きずに読み進められます。
ルーヴル美術館に興味があるなら、、、
中野京子「はじめてのルーヴル」
とにかく絵に関する本を読みたい、楽しく絵について学びたい方には、、、
ここで紹介した本以外にも中野京子さんの著書、怖い絵シリーズなどもぜひ読んでみて下さい!
近日中におすすめの美術館についても書きたいと思っています。
フラ・アンジェリコの「受胎告知」
階段を登っていった先に絵画が飾ってあるという、この配置がお気に入りです!
期待感で胸が高まります。
階段を登った先に、、、
絵は大好きなのですが、一つ一つの絵を語れるほどの知識はないですし、そもそも私より詳しい人はたくさんいるので、これから西洋絵画を学びたい人向けに書いてみました。
ご参考になれば、幸いです。